予想外の苦戦を強いられた。
現在はコラムの真ん中あたりで、多少斜めになって引っ掻かかっている状態。
新しいスタファンは下から引き入れる予定なので、
このままでは古いスタファンが邪魔。
ちゃんと専用工具を使って普通の方法で上から叩き入れれば、バイクには問題なく乗れる。
でもサビだらけの余計な鉄の塊が中に入ったままというのは
なんとも気持ち悪い。
やはりどうにかして取り出したい。
そこで、コラムを下から覗いてみる。
コラムの内径は、上から下まで一定の様で、
コラムの一番下まで叩けば、そのまま下から出てくるかもしれない。
とりあえず、やってみよう。
コラムの上から長ネジを入れ、ハンマーで叩く。
ちょっとずつスタファンは下がってくる。
しかし、このまま行けるかと思ったところで、叩いても下がってこなくなってしまった。
どうやらコラム内部にバリがあるのか、引っかかって出てこないような感じだ。
ただ、下からマイナスドライバーが届くくらいの所までは下がっている。
ここで、ハっと気付いたが、今まで潤滑用の油を差していなかった!
クレ5-56で十分なんだろうけど持っていなかったので、ちょっと贅沢かもしれないがWAKO'Sメンテルーブ
を一拭き。
そしてドライバーをスタファンの羽の隙間に押し込み、
ちょっとずつ羽を曲げては、上から叩き、曲げては叩き、を繰り返す。
何度かやっていると、スコーンとスタファンと長ネジが両方コラム下から飛び出し、
カランカランと音を立て床に落ちた!
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外れたスタファンとゴムハンマーの破片 |
やった!ついに外れた!
スタファンとの長い挌闘に、ようやく勝利を収めた。
この作業だけで、ゴムハンマーはボロボロ。
結局、全部で3時間近くかかったんではなかろうか。
この日の作業はスタファン外しだけで終わってしまった。
まだまだ復活までの道は長い…